トリロスタン犬用(Vetoryl)10mg

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トリロスタン犬用(Vetoryl)10mg

使用方法 注意事項 副作用
成分 その他

トリロスタン犬用(Vetoryl)10mg

トリロスタンは、犬用の内分泌疾患治療薬です。

有効成分のトリロスタンは、犬の副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)の治療に用いられます。

トリロスタンは、副腎皮質ステロイドホルモン生合成酵素の1つである3β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(3β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素)を阻害することにより、生体内の副腎皮質ホルモンの合成を抑制します。

それにより、ホルモン過多による身体症状を改善します。

トリロスタンはこの手の薬では副作用が少ない方だと言われています。

例えば、ケトコナゾールが阻害する酵素はチトクロームP450という酵素で、この酵素は副腎だけでなく、いろいろな臓器で大切な働きをしています。

他方、トリロスタンが阻害する酵素は3β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素といって、極端に言えばステロイドホルモンを作るためだけにある酵素です。

トリロスタンの副作用が少ないといわれるのは、こういった理由によると思われます。


トリロスタン犬用(Vetoryl)10mg

内容量:1箱30錠

効果・効能

  • 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)に伴う諸症状の改善

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使用方法

本剤の投与は体重1.7kg以上の犬を対象とし、初期投与量、減量、維持あるいは増量とも症状により適宜増減し、体重及びカプセルサイズに基づき、本剤の至適投与量を食餌と共に経口投与する。

★初期投与(投与開始後10~14日目まで)

初期投与量(2.2~6.7mg/kg)を1日1回、食餌と共に経口投与する。

初期投与における投与方法及び投与用量

体重 用量及び投与方法 体重1kg当たりの投与用量
1.7kg以上4.5kg未満 10mgを1日1回 2.2~5.9mg/kg1日1回
4.5kg以上10kg未満 30mgを1日1回 3.0~6.7mg/kg1日1回
10kg以上20kg未満 60mgを1日1回 3.0~6.0mg/kg1日1回
20kg以上40kg未満 120mgを1日1回 3.0~6.0mg/kg1日1回
40kg以上60kg未満 180mgを1日1回 3.0~4.5mg/kg1日1回

★初期投与終了以降

投与開始後10~14日目に、モニタリングとして生理学的検査、血液学的検査、血液生化学的検査及び臨床症状の観察を行うとともに、ACTH刺激試験によるコルチゾールを測定する。

その際、ACTH投与後のコルチゾールの値や臨床症状に基づいて、「投与量の増減基準」を参考に、本剤の減量、維持あるいは増量を行い至適投与量を決定する。

なお、至適投与量はモニタリングの結果を総合的に判断し、個体毎に適宜増減する。

また、投与量の増減を行ってから10~14日目に経時的にモニタリングを行い、至適投与量に到達した後も約30日毎のモニタリングを行う。

なお、コルチゾール及び臨床症状の改善がみられない場合は、1日の投与量を2回に分けて投与する方法(1日2回投与)で追加増量を行う。

★ACTH刺激試験

  1. 本剤の投与後4~6時間(できれば午前中)、試験前は安静、絶食、自由飲水とする。
  2. 合成ACTH製剤の投与前の血液を採取する。
  3. 合成ACTH製剤を0.25mg/頭の用量で静脈内(又は筋肉内)に投与する。ただし、5kg未満の小型犬では、0.125mg/頭とする。
  4. 合成ACTH製剤の投与後1時間に血液を採取する。
  5. 合成ACTH製剤の投与前及び投与後1時間の血液試料におけるコルチゾールを測定する。

★至適投与量の指標

ACTH刺激試験でのコルチゾールが1.45mcg/dL~9.1mcg/dLの範囲(基準値)、あるいは臨床症状の改善がみられた投与量。

★投与量の増減基準

ACTH投与後のコルチゾールと臨床症状 投与量の減量、維持、増量
《 投与開始後2~4週まで 》
<1.45mcg/dL  減量
1.45~9.1mcg/dL  維持
>9.1mcg/dL  増量
《 投与開始後4週以降 》
<1.45mcg/dL  減量
1.45~5.4mcg/dL  維持
>5.4~9.1mcg/dL
臨床症状の改善:あり
臨床症状の改善:なし

 維持
 増量
>9.1mcg/dL  増量

★投与中止・中止時の臨床的措置・再開

ACTH刺激試験でコルチゾールの反応低下(<1.45mcg/dL)がみられた場合、及び副腎皮質機能低下症(アジソン病)に特徴的な電解質異常(低ナトリウム血症及び高カリウム血症)がみられた場合は、本剤の投与を中止する。

本剤の投与を中止する際、副腎皮質機能低下症(アジソン病)の対症療法として、副腎皮質ホルモン〔コルチゾール及びコルチコステロン(糖質コルチコイド)、アルドステロン(電解質コルチコイド)〕等のホルモン補充療法、ならびに電解質輸液療法を行う。

本剤の投与を中止した後、ACTH刺激試験でのコルチゾールがおおよその目安として1.45mcg/dL以上に復帰するか、又は、副腎皮質機能亢進症の臨床症状が再発した場合、本剤の投与を再開する。

その際、生理学的検査、血液学的検査、血液生化学的検査及び臨床症状の検査を行うとともに、ACTH投与後のコルチゾールの値を確認し、低用量から投与を再開する。

一般的注意事項

  • 本剤は獣医師等の処方せん・指示により使用してください。
  • 本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用してください。
  • 本剤は定められた用法・用量を厳守してください。

オーナー様の注意事項

  • 妊娠又は妊娠を予定している女性は本剤を扱わないでください。
  • 誤って薬剤を飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察を受けてください。
  • 使用した後、あるいは使用者の皮膚・粘膜に付着したときは、直ちに水洗いしてください。
  • カプセルは使用直前までPTP包装シートから出さないでください。
  • カプセルを砕いたり割ったりしないでください。
  • 小児の手の届かないところに保管してください。
  • 本剤の保管は直射日光、高温及び多湿を避けてください。
  • 誤用を避け、品質を保持するため、他の容器に入れ替えないでください。

ペットへの注意事項

  • 妊娠、授乳中及び繁殖を予定している犬への投与を行わないでください。
  • 腎疾患又は原発性肝疾患がある犬には投与しないでください。その他の肝障害がある犬には十分慎重に投与してください。
  • 貧血を呈する犬には投与しないでください。
  • 本剤投与により、いかなる投与量においても永続的な副腎皮質機能低下症(アジソン病)、消化器症状(軟便、下痢又は嘔吐)が発現する可能性があります。副腎皮質機能低下症や消化器症状等の副作用がみられた場合には、直ちに投与を中止し、速やかに獣医師の治療を受けてください。
  • 本剤を増量するときには、必ずモニタリングを行ってください。
  • 本剤の1日の投与量を2回に分けて投与する方法(1日2回投与)では、1日1回投与よりもAUC(医薬品の体内への吸収量の目安)が増加し、薬理作用及び副作用/有害事象の増強がみられるとの報告もありますので、特に、経時的かつ注意深いモニタリングを行う必要があります。
  • 使用期限を過ぎたものは使用しないでください。

副作用

下記のような副作用が認められた場合には速やかに獣医師の診察を受けてください。

  • 本剤のいかなる投与量においても副腎皮質機能低下症(アジソン病)が発現する可能性があるため、血中コルチゾールのモニタリングを行い、十分観察してください。
  • 本剤の投与により、軽度から中等度かつ一過性あるいは回復性の消化器症状(軟便、下痢又は嘔吐)が認められる場合があります。
  • 本剤の投与により、運動不耐性、食欲不振、骨格筋症状、喘ぎ呼吸、多尿/多渇、体の揺れ/震え、多食、呼吸器症状/機能障害、皮膚/被毛異常、ときに後肢の震え、高カリウム血症、漏尿、皮膚疾患、膀胱炎、てんかん様発作、虚脱・活力及び食欲低下がみられることがあります。
  • 本剤の投与により、血液学的検査及び血液生化学的検査において、好酸球、リンパ球、単球、好中球、尿素窒素及び総蛋白の高値、ヘマトクリット値、ヘモグロビン濃度、平均赤血球血色素量、赤血球数、白血球数及びコレステロール、ALP、ALT、CPK、GGTの低値がみられることがあります。

成分

トリロスタン:10mg

その他

メーカー:ダームケア ベット(Dermcare Vet Pty Ltd)


御購入及び詳しくは下記

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